2008年01月11日

仮想銀行の禁止は正解か
セカンドライフ内の銀行業務をリンデン社が禁止しました。
実際には銀行業務がNGなのではなく、利子をうたってお金を預かる
業務がNGという様な感じです。
セカンドライフマガジンの記事
仮想銀行に預金者詰めかけ騒動 22日からセカンドライフ内仮想銀行(ATM)業務停止
さて、この方針は正解なのでしょうか、それとも間違った方針なのでしょうか。
日本で有る程度の規模で運用している銀行に 夢蘭銀行さん と 桃弥銀行さん があります。
この2行の対応は正反対です。
夢蘭銀行さん 現状報告:⑤
結果として、銀行として預かったお金を減らしてしまったわけですが、少なくとも定期預金に
関して、元本が保証されるわけではないことは、規約に正直に書かれていました。
定期の一部を設備投資にまわした事自体が良いのか悪いのかは分かりませんが、対応に
誠意が見られます。ブログのコメントも非難を承知で書き込みOKにされている様です。
この銀行の対応を見ると、このまま運用を続けていれば、セカンドライフ内の信用できる銀行
になったのでは無いかと想像します。そういった意味ではリンデン社はセカンドライフの一つの
発展要素を消し去ったと言えるのでは無いでしょうか。
では、桃弥銀行さんはどうでしょうか。
桃弥銀行さんブログ 質問について
この銀行は「日本一安全な銀行」をうたい、預金には”全て”保険がかけてあり、
預金の安全は保障されてます!と宣言し、大量の預金を集めていました。

そこにきて、今回の正式見解を要約すれば、
「保険を掛けて100%安全と宣言していたけど、別に保険会社の経営まで
保証している分けではないので、損した分は返せません」
という事でしょう。
桃弥銀行さんがこのまま運営をしていたらどうなったか。
運営者が十分な預金を集めた時点で、運用に失敗しましたとアナウンス。
既に、今回の言い訳を用意していたのでしょう。この言い訳をアナウンスして
終わりです。
どこの保険会社を使っているのかという質問に対して、桃弥銀行さんは話を
はぐらかし、かたくなに回答を避けていました。
少なくとも全ての投資に対して保険をかけていたわけではないでしょう。
つまり良くある詐欺の手口です。
高金利・100%安全をうたって、お金を集めて、最後に逃げる。
まぁ高金利・100%安全をうたっている時点で、現実世界では詐欺と判断する人が
ほとんどなわけです。
リンデン社はこういう銀行が出てきて、セカンドライフが詐欺のフィールドになる事を
恐れて、今回の方針を出したのでしょう。
その点から見れば、リンデン社の今回の方針は正解です。
今回の件で、桃弥銀行さんにお金を預けていた人は損害をこうむるかも知れませんが、
リンデン社から見れば、より規模が大きくなる前に膿が出せた。という事になるでしょう。
私の考えとしては、誠実な銀行運営を目指していた人や、今回の件で損をするかも知れない
人には、気の毒としか言い様がありませんが、セカンドライフを詐欺のフィールドにしないための、
苦肉の策とはいえ、今回のリンデン社の判断は仕方なかったのでは無いかとも思います。
実際には銀行業務がNGなのではなく、利子をうたってお金を預かる
業務がNGという様な感じです。
セカンドライフマガジンの記事
仮想銀行に預金者詰めかけ騒動 22日からセカンドライフ内仮想銀行(ATM)業務停止
さて、この方針は正解なのでしょうか、それとも間違った方針なのでしょうか。
日本で有る程度の規模で運用している銀行に 夢蘭銀行さん と 桃弥銀行さん があります。
この2行の対応は正反対です。
夢蘭銀行さん 現状報告:⑤
結果として、銀行として預かったお金を減らしてしまったわけですが、少なくとも定期預金に
関して、元本が保証されるわけではないことは、規約に正直に書かれていました。
定期の一部を設備投資にまわした事自体が良いのか悪いのかは分かりませんが、対応に
誠意が見られます。ブログのコメントも非難を承知で書き込みOKにされている様です。
この銀行の対応を見ると、このまま運用を続けていれば、セカンドライフ内の信用できる銀行
になったのでは無いかと想像します。そういった意味ではリンデン社はセカンドライフの一つの
発展要素を消し去ったと言えるのでは無いでしょうか。
では、桃弥銀行さんはどうでしょうか。
桃弥銀行さんブログ 質問について
この銀行は「日本一安全な銀行」をうたい、預金には”全て”保険がかけてあり、
預金の安全は保障されてます!と宣言し、大量の預金を集めていました。

そこにきて、今回の正式見解を要約すれば、
「保険を掛けて100%安全と宣言していたけど、別に保険会社の経営まで
保証している分けではないので、損した分は返せません」
という事でしょう。
桃弥銀行さんがこのまま運営をしていたらどうなったか。
運営者が十分な預金を集めた時点で、運用に失敗しましたとアナウンス。
既に、今回の言い訳を用意していたのでしょう。この言い訳をアナウンスして
終わりです。
どこの保険会社を使っているのかという質問に対して、桃弥銀行さんは話を
はぐらかし、かたくなに回答を避けていました。
少なくとも全ての投資に対して保険をかけていたわけではないでしょう。
つまり良くある詐欺の手口です。
高金利・100%安全をうたって、お金を集めて、最後に逃げる。
まぁ高金利・100%安全をうたっている時点で、現実世界では詐欺と判断する人が
ほとんどなわけです。
リンデン社はこういう銀行が出てきて、セカンドライフが詐欺のフィールドになる事を
恐れて、今回の方針を出したのでしょう。
その点から見れば、リンデン社の今回の方針は正解です。
今回の件で、桃弥銀行さんにお金を預けていた人は損害をこうむるかも知れませんが、
リンデン社から見れば、より規模が大きくなる前に膿が出せた。という事になるでしょう。
私の考えとしては、誠実な銀行運営を目指していた人や、今回の件で損をするかも知れない
人には、気の毒としか言い様がありませんが、セカンドライフを詐欺のフィールドにしないための、
苦肉の策とはいえ、今回のリンデン社の判断は仕方なかったのでは無いかとも思います。
Posted by neoneo eales at 02:37│Comments(3)
│例のグループ
この記事へのコメント
私は、今回のリンデンの規制は、遅すぎたもので、本来なら、GINKO破綻後に速やかにすべきであったと考えています。
また、この規制は、自由を規制するものではなく、BIG6のひとつ、"Disturbing the Peace"を侵害するものとして規制されたのだと解釈しております。
あと、夢蘭銀行さんがこのまま業務を継続した場合、必ず破綻して、今より多くの人が悲しい思いをしていたと思います。
金銭需要が無限に拡大することを前提とした彼らの経営(利益を出すこと)は、無謀です。
もちろん故意も過失もなかったと信じてますが・・・。
また、この規制は、自由を規制するものではなく、BIG6のひとつ、"Disturbing the Peace"を侵害するものとして規制されたのだと解釈しております。
あと、夢蘭銀行さんがこのまま業務を継続した場合、必ず破綻して、今より多くの人が悲しい思いをしていたと思います。
金銭需要が無限に拡大することを前提とした彼らの経営(利益を出すこと)は、無謀です。
もちろん故意も過失もなかったと信じてますが・・・。
Posted by Cutter Ewing(カッター・ユーイング)
at 2008年01月11日 12:52

Cutter Ewing さん
確かにGINKO破綻後に速やかにすべきだったというのはそうですね。
夢蘭銀行さんがこのまま業務を継続した場合、必ず破綻したかどうか。
これはそれぞれの捉え方で違うかも知れませんが、もちろんその可能性もあると思います。
私の中での2行の大きな違いは、「元本割れリスクがありますよ」とうたっているのと「預金は全額保証されています」とうたっている点です。
いずれにしろ、預金をしていた方々は皆さん大変な思いをしているのだと思います。
ただ、桃弥銀行さんのはただの嘘ですから、救いようがないかなと思います。
確かにGINKO破綻後に速やかにすべきだったというのはそうですね。
夢蘭銀行さんがこのまま業務を継続した場合、必ず破綻したかどうか。
これはそれぞれの捉え方で違うかも知れませんが、もちろんその可能性もあると思います。
私の中での2行の大きな違いは、「元本割れリスクがありますよ」とうたっているのと「預金は全額保証されています」とうたっている点です。
いずれにしろ、預金をしていた方々は皆さん大変な思いをしているのだと思います。
ただ、桃弥銀行さんのはただの嘘ですから、救いようがないかなと思います。
Posted by neoneo eales
at 2008年01月12日 00:37

↑ 救いようが無いのは 銀行運営者の事です。誤解なきよう(^^
Posted by neoneo eales
at 2008年01月12日 00:38
